卒業生の声 伊藤 美紀さん

Graduate's Voice

学校を選ぶ時にポイントになったのは、
調理技術をしっかり学べること。
お仕事でも「食育」を実践しています。

社会福祉法人 すぎのこ福祉会 こどものいえもも保育園
伊藤 美紀さん

栄養士科卒(2012年3月)

伊藤 美紀さん

栄養士を目指そうと思ったきっかけ

もともとスポーツに興味があり、スポーツ選手をサポートする仕事がしたいと考えていました。その時に、栄養士という仕事に興味を持ちはじめました。

学校選びについて

学校を選ぶ時にポイントになったのは、調理技術をしっかり学べること。
たくさんの調理実習室やプロが使用している機器を使って実習できることに魅力を感じたことと、素敵な先生方ばかりだったので、ぜひここで勉強したい、と思って服部学園を選びました。
私は栄養面のサポートをするだけではなくて、おいしい料理を作ることができる「調理のできる栄養士」になりたいと思っていました。

学園生活を通して

栄養士になるために、たくさんの知識を学びましたが、私にとっては調理実習での経験がとても役に立ちました。野菜の切り方などにはじまるいろいろな食材の切り方を丁寧に教えていただけたので、現在もあらゆる場面で対応でき、本当によい経験になったと思っています。
いい友人ができましたが、近頃は忙しくてなかなか会えませんね。仕事に慣れて、落ち着いたらぜひ会いたいと思っています。

現在の職場を選んだ理由

「日本の食文化を推進している」という理念に共感しました。給食のメニューもほとんど和食で、今日のおやつもうどんです。
昼ごはんは園児たちと一緒に食べるので、茶碗や箸の持ち方なども教えています。2歳の終わりごろから少しずつ箸の使い方を教え始め、4歳からはなるべく、5歳の頃には全員がお箸で食事をするんですよ。

食材もこだわっていて、国産で添加物の少ないものを使っていたり、牛乳の代わりに豆乳を使って、足りないカルシウムは小魚や胡麻で補います。

園での食育

園児たちが直接食材に触れる機会を持てるようにしています。
1・2歳児は園に生えている柿の木から、先生と一緒に収穫したり、3・4歳児は菓子作りをしたりします。たとえば園児が作ったクッキー生地を私たちが焼き上げて、園児たちのおやつにしています。5歳児になると自分たちで切った野菜を給食で使っています。
食べ物の大切さ、自分で作ることの楽しさを知る機会になりますよね。

今後の目標

今はまだ、入ったばかりの職場なので、一つ一つ確実にできるように覚えていきたいです。
園児たちの給食を作っていて一番やりがいを感じるのは、やっぱり笑顔で「おいしかった!」と言ってくれること。
この園のあたたかい雰囲気も志望した理由の一つなので、少しでも役に立てるよう、頑張りたいと思っています。

取材班からみた伊藤さん

伊藤さんのいうように、園の雰囲気は非常にあたたかいものでした。
調理室に併設された園児たちの食堂はガラスの引き戸で仕切られており、食事をする園児の姿を見ながら、調理することができます。
取材スタッフの姿に、園児たちも興味津々で、写真撮影の時には伊藤さんの後ろにたくさん集まっていました。

保育園には様々なアレルギーを持つ園児も通っており、たとえばこの日のメニューはうどんでしたが、小麦アレルギーを持つ園児にはキビの麺を代わりに提供するなど、様々な工夫が見られました。

この日はシフトの関係で、栄養士1名に対し調理スタッフ2名という勤務体制の中、昨年まで学生だった伊藤さんが周囲のスタッフの方と協力し合い働く姿に、頼もしさを感じました。

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