卒業生の声 中秋 陽一さん

Graduate's Voice

30歳までに独立、という目標を達成した今、
新しい目標は、次の世代の才能を育てることです。

株式会社ダイニングアート「a table」 経営者
中秋 陽一さん

調理師科卒業(2000年3月)

1981 年東京都江戸川区生まれ。卒業後、フレンチレストラン「Monna Lisa」に入社。その後渡仏し、星付きのレストランで修業を積む。帰国後は都内のレストランやホテルで料理長を経験。その後、株式会社ダイニングアートを設立。現在に至る。

料理人を目指すようになったきっかけは。

飲食店でのアルバイトです。高校を卒業した後、料理の専門学校として知名度が高いことから、服部学園への入学を決めました。
服部学園での一年間は、楽しくてあっという間でした。当時の同級生とは今でもたまに会っていますよ。みんな同業者なので、仕事の話になることが多いですね。

服部学園で多くの同志に出会えたのですね。

そうですね。服部学園では、和・洋・中・製菓製パン・集団給食について幅広く学べます。在学中に学んだ理論や栄養学の知識は、実際に働き始めてからも役に立ちました。授業の大切さを実感しました。

卒業後の進路についてお聞かせください。

服部学園を卒業した後は、フレンチレストランで経験を積みました。フレンチを選んだ理由は、かっこいいと思ったから(笑)。シェフといえば、背の高い帽子をかぶって厨房に立っているイメージがありませんか?あれはフレンチシェフの格好なんですよ。憧れのイメージそのままにフレンチの世界に飛び込みました。

しばらくして、修業のために渡仏しました。フランスの生活はすごく楽しかったです。日本人だからという理由で引け目を感じたことはなく、むしろ、日本人の繊細なセンスや技術力の高さを実感できました。

実は、フランス人の普段の食事は意外にシンプルで、料理が豪華かどうかよりも、誰と一緒に食べるかを大切にする文化であることも知りました。そんなところにもフランスの魅力を感じましたね。

充実したフランス留学だったのですね。帰国後は。

都内のレストランやホテルでさらに経験を積んで、現在は、「a table」の経営者を務めています。その前まではシェフとして厨房に立っていましたが、今は、もっとお客様に満足していただけるお店を作るために、経営と接客に専念しています。

接客をしているとよくわかるのですが、お客様が外食をするのには、いろいろな理由があります。例えば、何かの記念日をお祝いするためだったり、仕事のお客様を接待するためだったりと、様々です。ですから、おいしいお料理を提供することはもちろんなのですが、お客様の様子をよく見て、お客様の目線で考えて、心まで満たされる時間を過ごしていただけるよう気を配っています。やっぱりこの仕事は、お客様に喜んでいただけたときが一番うれしいですから。

お腹も心も満たされるレストラン、素敵ですね。

最近では、食を通じて、フランスの文化まで伝えられたらと思っています。文化をどう伝えるかは、シェフの経験を活かしてメニューを考案する際にも大切にしています。日本ではさまざまな国の料理を食べることができますが、その国の文化的な背景まで知っていると、食事の楽しみが一層増すと思うんです。

「a table」はビストロ・スタイルのお店です。ビストロとはフランス語で「大衆食堂」のこと。ですから、気軽にたくさんの人に来てほしいと思っています。ワインを飲みながらフルコースを、だけがフレンチではないんですよ(笑)。

最後に、後輩たちへメッセージをお願いします。

学生のうちは、「何をやればいいのかわからない」「自分に何ができるのかな」など、悩むことが多いと思います。そんなとき、まずは5年後、10年後の自分の姿をイメージしてみてください。それだけでもきっと、今日一日の行動が変わってくるはずです。

私は「30歳までに独立して自分の店を持とう」と決めて、仕事に取り組んできました。その夢が叶った今、次の目標は、自分の店を大きくすることと、若い世代の料理人を育てていくこと。今はまだお店も小さいので、少数精鋭ですが、今後はもっと人を増やしていく予定です。いつ、どのスタッフがお店に立っても、レベルの高い料理とサービスを提供できるようにしたいと考えています。そのためにも、優れた若い力は大切です。みなさんも、現場に必要とされる料理人を目指して頑張ってください。

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