卒業生の声 大河原 健太さん

Graduate's Voice

“たまごアレルギーがある小学生がはじめてプリン(寒天)を食べることができた!”と感謝のお手紙をいただいた時は嬉しかったですね。

伊那食品工業株式会社
大河原 健太さん

栄養士科卒(2001年3月)

大河原さんは、大学卒業後に水産加工の企業に就職し、在籍中に栄養学についてのより深い知識を学ぶため、服部栄養専門学校栄養士科に入学されました。卒業後は在籍していた企業を数年勤め、寒天を扱う伊那食品工業株式会社(本社:長野県伊那市)に転職されました。現在は、東京都渋谷区初台にある、かんてんぱぱの店長をされています。寒天のアンテナショップとして、カフェゾーンと販売ゾーンがあり、オリジナルメニューの開発や提供、自社商品の説明などをされています。現在までのお話をお聞きしました。

栄養士になろうとしたきっかけ

大河原さんが栄養士になろうと思ったきっかけを教えてください。

私の知人と親類が鮪等の水産加工をしており、食品開発の部署に入社したんですが、大学で専門的な勉強をしていたわけじゃなかったので、知識を学ぶために服部学園に入学したんです。

服部学園を選んだ理由

学校選びの際、服部学園を選んだ理由は何ですか?

学校の立地が良いこともありますが、知名度や周りを含めた認知度、そして有能な講師陣や充実した環境や施設ですね。 単純に教科書レベルの知識を習得するなら、自分で教材を購入し独学すればいいと思いますが、それ以上の経験値や膨らみを期待できるところが良かったですね。

教科書から学べること以上が学校にはたくさんありますよね。

教科書を越えた、人脈・講師陣・将来社会人になっても交流を持てるような関係・環境が非常に魅力的であったし、とても有意義な時間でしたね。

服部学園での思い出

学園生活は大河原さんにとってどんなものでしたか?

講師陣が経験豊富でそれぞれの分野に精通していたので、講師の学校以外にも活動があり、授業では教材以外の雑学的な知識や現場の技術等も学ぶことができ非常に魅力的で有意義でした。

以前から栄養士には興味があったんですか?

料理自体は小さい頃から作ることが好きでしたし、作ることに関しては現場等の経験でスキルアップしていくものだと思っていました。当時、勤めていた企業から、栄養士の資格取得のために通学させてもらっていたんです。仕事をしながら学ぶこともできますが、会社の理解もあり仕事を一旦離れ、理論など様々な知識をじっくり学ぶことができ贅沢な時間でした。

仕事と栄養士の知識はつながっていますか?

栄養士は多くの知識が必要で、仕事としての必要な分野は限られていて、幾つかの教科は使わない様に当時は思いましたが、結局自分の引出しとなりとても大切なものとなっています。

現在の仕事で実習体験は活かされていますか?

実際に自分でパンを焼いたりするのですが、粉の配合など変えてみたり、寒天を入れたりするとやわらかくなります。実践の技術以上の知識も非常に役に立ちます。化学的な事が結果として、近道だなと思いますので、理論なくして辿りつけないです。 また、在学中は衛生学についてはあまり興味がなかったが、加工品になると処理の方法など、証明などが必要になってくるので、結果的に色々なところで必要になった。卒業後、その時々必要に応じて学んだ知識が適宜役にたつ。

現在の仕事について

現在の企業に転職された経緯をお聞かせ下さい。

服部学園に入学する以前より水産加工の企業に在籍しており、卒業後も4年程勤めていました。自分を高めるためにもっと現場でのチャレンジをしたいと思い、現在の企業の経営理念にとても興味を抱き、自分からアプローチして就職しました。以前より寒天に興味はありましたが、入社して初めて思ったのが、寒天ってこんなに未知数なんだと驚きました。化粧品・医療系だと寒天培地(細菌を培養する)・パン・ケーキ・マヨネーズ・歯医者さんで歯型を取る時の粘着物にも使われています。衣食住で色々な用途があり、安全性が高く、天然です。

そもそも『かんてんぱぱ』のネーミングの由来は何ですか?
一度聞いたら忘れられないインパクトがありますね。

当社は創業51年ですが、以前NHKテレビで『減点パパ』という番組がありました。当時は高度経済成長で、お父さんは家庭を顧みず台所に立つことがありえない時代でした。誰でも簡単に作れ、『お父さんでも作れますよ』というメッセージも込め、『まま』ではなく、敢えて『ぱぱ』と付けました。

かんてんぱぱの商品の特徴を教えて下さい。

コンセプトは、既製品ではなく、必ず手を加えないとできない様になっています。 孤食の人が増加する中、あまり孤食対応するような少人数向けの商品ではなく、『かんてんぱぱ』の商品は、一家団欒みんなで食べられるよう、たくさん作られてしまうようなサイズになっている。

最近は、『おひとりさま』向け商品やサービスが多く見受けられますよね。
『かんてんぱぱ』はみんなで楽しい時間を提供するひとつとして位置づけられているんですね。

田舎であったようなおすそ分け文化は、いまだに残ってはいますが、となり近所に『ゼリーを作ったからどうぞ』というようなご近所交流は、東京などでは最近あまり見られません。ご近所交流がなくなる一方で、治安が悪くなったり、となり近所に誰が住んでいるかわからない。また、犯罪も増えたりする状況が多々あるので、家族交流やご近所交流できるような『食』を通じて取り組んでいきたいですね。

大河原さんのお仕事内容をお聞かせください。

本社は長野県ですが、一般の消費者の方に寒天を知っていただくための、東京のアンテナショップをしております。一般の方が寒天をイメージする時は、あんみつやところてん、ようかんなどが比較的多いですが、場合によっては、寒天とゼラチンの違いを知らない方もいらっしゃいます。

寒天は、天草(てんぐさ)などの紅藻類から作られ、ゼラチンは、動物のコラーゲンから作られているんですよね。

『寒天が身体にどうのようにいいのか、どういうものなのか?』など、抗がん性が強かったり、お通じがよかったりと寒天の特徴や寒天にも数百種類の硬さがあり規格があります。

店頭で販売されている寒天はほんの一部ということですね。

近年は、洋菓子の世界でパティシエにも寒天を使っていただいております。裏技的な存在として材料の一部として使われています。それに、寒天はとても身体に良く、アレルギーのあるお子様にも、一切問題なく食べていただけます。

近年、アレルギーをもつ子どもが増えてきていますが、寒天は世代を問わず安心・安全の食材なんですね。

お店の隣が小学校で、たまごの代用として、寒天で作ったプリンを提供しました。嬉しかったことが、たまごアレルギーの子供から『初めてプリンが食べられた』と感謝の手紙をいただいたんです。

寒天におきかえることによって、たまごを使用していないプリンが食べられるようになったんですね。

寒天はあらゆる世代にお勧めできる食材です。お店には、単純においしいからという理由や身体にいいということで買いにくるお客さまがいらっしゃいますが、寒天や商品の色々な説明をすることにより、もっとメリットを感じていただくことも大切だと思っています。家庭の常備品として牛乳やヨーグルトがありますが、寒天も栄養価や使い勝手の良さから、そうした主要食材のひとつとなって欲しいですね。

寒天の用途として、デザートをイメージする人はまだまだたくさんいますよね。
寒天は、簡単に家庭料理の材料として色々な料理に使えますよね。

寒天は万能で、食物繊維が豊富でとても体にも良いんです。例えば味噌汁で片栗粉の代わりに使えます。また、糸寒天は調理が簡単で、炒め物や煮物に入れるだけ。火をとめてからいれるだけなんですよ。サラダにも使っていただけます。メタボリックシンドローム症候群にも効果的で、糖尿病やコレステロール値を下げたり、お通じ効果が抜群にいいんですよ。お医者さんに勧められて来店される方もいらっしゃいます。

寒天や商品の使い方を説明してもらいながら、自分に合った商品を探せれますね。

お店は、販売ゾーンとカフェゾーンがあり、カフェでは寒天メニューとしておいしい食べ方の提案をしています。気に入ったものがあれば、販売ゾーンでも購入できるという相互作用がある。基本的にメニューで扱っているものは、商品として販売していますので、簡単に使っていただけます。

カフェゾーンのメニュー考案はどうしていますか?

私たちスタッフみんなでメニュー考案しています。寒天についての知識はもちろん、商品の特徴や活用方法を知っているからこそ提案できます。

将来について

大河原さんの目指す目標は何ですか?

日常の食生活の中で、寒天を使っていただく機会がより増えるように、そして寒天をたくさん摂っていただくことにより、もっと健康になっていただきたいです。食品業界には寒天の認知度が高いんですが、一般の人には寒天の効果・効能がまだまだ知られていないので寒天の特徴などの情報と共に広めていきたいです。

関連情報

伊那食品工業株式会社/かんてんぱぱ

  • 会社設立:1958年6月
  • 本社所在地:長野県伊那市西春近 5074
  • かんてんぱぱcafe&shop 初台店:東京都渋谷区初台1-32-24
  • 社員数:397名

食品から医薬品まで衛生的で高品質な粉末寒天を製造する寒天の総合メーカー

伊那食品工業株式会社

http://www.kantenpp.co.jp/corpinfo/

かんてんぱぱ

http://www.kantenpp.co.jp

伊那食品工業株式会社 服部食育クラブ会員紹介ページ

http://www.shokuikuclub.jp/members/member_detail?id=48

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