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こんにちは。服部学園広報課です。2014年1月27日~29日の三日間、マドリッドにて行われた食の世界大会、「マドリッド・フュージョン2014」のブースエリアに日本ブースとして参加して参りました。

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【マドリッド・フュージョン2014 データ】

●会場:「Palacio de Congresos (マドリッド)」

●会期:2014年1月27日~29日 ●入場者数:8,267名 ●聴講者:1,000名

●出展者数:120店 (スペイン102店、他国は18店)

●ジャーナリスト: 750名(スペイン60%、他国は40%)

●ネットアクセス数: 118,000 (1月中)  ●紙面媒体の露出: 639

●ウェブ関係の露出: 3,378  ●テレビ放映時間: 2時間5分

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【欧米で最も歴史のある料理大会、「マドリッド・フュージョン」とは?】

マドリッド・フュージョンとは、世界中のトップシェフや料理研究家、ジャーナリストが集まる2002年(平成14年)に始まった国際ガストロノミー学会。EUをはじめ世界の料理界に大きな影響力を持っています。

この学会は、スペインの天才シェフ、フェラン・アドリア氏(当時、世界一予約の取れないレストランと言われた「エル・ブジ」の料理長)を旗頭として立ち上げられました。それまでの料理界では、料理人がレシピや料理のコツ公開するということはあり得なかったところ、フェラン氏は「良いものは皆で共有すべきだ」とばかりに公開し、見事に学会を成功させたのです。

2002年2月には、当校の校長・服部幸應がフェラン氏を日本に招き、日本の食材を紹介しました。フェラン氏はそこで出会った柚子や寒天、オブラートなどの日本の食材の使い方をすぐさま翌年の大会で発表しました。これは大きな反響を呼び、日本の食材が欧米で当たり前のように使われるようになりました。

服部校長も 2005年に行われた第3回の大会で、日本の料理人とともに参加し講演を行いました。

 

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【1月27日~1月29日 日本の農水省ブースでの展示】

服部校長はじめ、我々服部学園スタッフは1月23日から準備の為現地入りし、会場3階ブースエリアに、”OISHII JAPAN ” をタイトルに、 3日間のブース展開をしました。コンセプトは“本物の味”、“アジアの中で最も洗練されたエクセレントな味”。欧州でもいまでは日本酒や醤油、味噌など日本の食材は使われていますが、様々なブランドや作り手のこだわりや味の違いまでは伝わっていません。これでは本当の日本食材の価値は伝わらないということで、作り手の方やメーカーさんとタッグを組んでこだわりの食材や調味料、お酒などを紹介しました。

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【1月28日 和牛セミナー】

同ブースエリアにあるセミナー会場にて、EUで今年度解禁予定の”和牛”について、服部校長の講演を含むセミナーを実施。 すき焼き、焼肉を日本の米とともに提供し、来場者に”本物の和牛”の味をPRしました。

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【1月29日 日本酒セミナー】

最終日には、元エル・ブジのトップソムリエ、フレディ氏による「日本酒セミナー」。日本を代表する蔵元も訪れ、日本酒の魅力を伝えました。会場は満員の観客で埋め尽くされ、多くの参加者が日本酒の美味しさを発見していました。

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服部校長(左)と駐スペイン日本大使 佐藤さん(前)、美味しい日本酒を作る酒造メーカーの方々

【2月1日 マドリッド市内の高級百貨店での和食講習会】

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和食講習会を担当した当校教師陣の西澤先生(右)、宮前さん(左)、青木さん(左中)と服部校長

大盛況に終わったマドリッド・フュージョン終了後、マドリッド市内にある高級百貨店コルトイングレス カジャオ店の高級グルメ食品フロアにて、和食の商品コーナーと日本料理教室を開催しました。

日本料理担当 西澤先生のデモンストレーションにより、「手こね寿司」「卵焼き」「味噌汁」の講習会&試食を行いました。

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お客様も見慣れない日本料理の技術に感激し、出来上がった料理を楽しんでいました。

世界無形文化遺産に登録されたばかりで国際的な注目度がますます高まっている和食。伝統的な技術を披露するとてもよい機会となりました。

 

【1月25日 注目の三ツ星レストラン ディベルショを訪問】

スペイン訪問に伴い、最近ミシュランガイドで三ツ星を獲得したレストラン「ディベルショ」を訪問。

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若きシェフのダビッド・ムニョス氏(中央)、駐スペイン日本大使 佐藤氏(左)、  服部校長(右)。

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とてもユニークで夢のある料理の数々。マドリッドで大注目のお店です!

【2月2日 パリ 山下農園】

マドリッドからの帰路、日本人の方が経営されているパリの農園を訪問。パリの三ツ星シェフ、パスカル・バルボ氏などが、山下の手作り野菜を指定して使用し始めています。

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新鮮な野菜は味が違います。その場でサッと皮をむき、試食させていただきます。日本の食を生産者の立場からフランスに広めてくれている山下氏と農園の皆さん。素敵な機会を得ることができました!

以上、マドリッドフュージョン2014のレポートでした!