卒業生の声 キム・ムヒョンさん

Graduate's Voice

料理に対する情熱と真心を込めた特別な料理を披露する、服部栄養専門学校卒業生のキム·ムヒョン総括理事

ロビンソン・クルーソーの夕食
(로빈슨크루소의저녁)
総括理事
キム・ムヒョンさん

調理テクニカル経営学科/2015年卒業

キム・ムヒョンさん

料理の夢を抱く留学生に、一線で活躍中の有名シェフの理論・実習教育を受ける機会を提供する服部栄養専門学校以下「服部」。2015年に調理ハイテクニカル経営学科を卒業後、学生時代を一緒に過ごした同期と共に健康で質の高いミールキットを直接料理し、多くの人に手軽で特別な食事を提供しているミールキット会社「ロビンソン・クルーソーの夕食」を運営しているキム・ムヒョン氏に会ってみた。

理事について簡単に紹介してください。

こんにちは。2015年に服部の調理ハイテクニカル経営学科を卒業したキム・ムヒョンと申します。卒業後「ザボーンジャパン」での店長としての業務を皮切りに、「うかい亭」、「玉ひで」など東京の著名なミシュランレストランで働きながら豊富な経験を積みました。その後、帰国してから服部の同期たちと一緒に小さな店を経営していましたが、より多くの料理経験を得るためにオーストラリアに発ち、シドニーのハットレストラン(Hat、ミシュランのようなオーストラリアのレストラン等級)とファインダイニングで働きました。こうした過程で学んだことをもとに、服部在学当時、親しくしていた同期と共に韓国で「ロビンソン・クルーソーの夕食」というミールキット会社を創業し、3年半にわたり運営しています。

運営されているミールキット会社を「ロビンソン・クルーソーの夕食」と名付けた理由が気になります。その意味と会社の紹介をお願いします。

「ロビンソン・クルーソーの夕食」は工場で生産する一般的なミールキットとは異なり、注文後すぐに直接手作りする方式にこだわる「健康で特別なミールキット」を作る会社です。弊社の製品はネイバースマートストアとアイディアズというプラットフォームでご覧いただけます。2020年5月にオープンし、丼物ソース類など様々な製品を販売し、現在は食べやすく加工された新鮮な材料に、水だけ入れて煮ればすぐに食べられる手軽なスンドゥブチゲとプデチゲを販売しています。会社名に関しては、お客様や周りの知り合いの方も気になっていらっしゃるのですが、無人島に漂流したロビンソン・クルーソーが生き残るために一食に力を入れたよう、私たちもお客様が召し上がる大切な一食に情熱と真心を込めたいという気持ちで現在の会社名をつけることになりました。「Special meal made for you、あなたのために作った特別な食事」が弊社のスローガンでもあります(笑)。

無人島での一食を用意するロビンソン・クルーソーの気持ちで、大切な一食を健康に。「ロビンソン・クルーソーの夕食」

服部を卒業した同期と会社を一緒に運営されていますが、卒業後、レストランのオープンやホテル就職など、さまざまな選択肢があったと思いますが、その中からミールキット事業を選択したきっかけとその過程が気になります。

オーストラリアでの経験を終えて韓国に戻った時、ちょうどコロナ全盛期で核家族化から核個人化になりつつある現代の状況を見ていると、もしかしたら「今後の未来はオンライン市場にあるのではないか」とふと思いました。私自身も家でご飯を作って食べることが多い一人暮らしでもありましたしね。自然に「ミールキット」というアイテムを考えるようになり、服部時代を共にした同期のユン・テソンさんと一緒に創業することになりました。その時からミールキット製品を工場で大量生産する大企業とは異なり、当社だけが持てる差別点について悩みました。そして「手作りミールキット」というアイデアが浮かびました。どうしても工場の生産方式は、製造過程で防腐剤や人工甘味料が入るため、体には良くないですよね。そうして私たちは「注文後すぐに直接調理して翌日受け取ることができる、無害で健康な良質のミールキット」を作っていくことにし、今も着実にその価値を守りながら運営しています。その結果、オンライン市場で幅広く愛され、購入件数・レビュー数共に1位、再注文率が98%に達するほどのミールキット会社に成長中です!

毎日理事が直接材料を手入れして、タレまで調理されていると伺いました。理事が料理に初めて接し、関連する勉強を始めたきっかけについてお話をお願いします。

特技や趣味、関心の対象が特になかった高校2年生の時、進路を悩んでいた私に父が新聞の1ページを見せてくれました。父が見せてくれたのは「10年後の有望職種学科リスト」で、その中で「外食経営学科」という文字が私の目に入りました。その当時面白かったドラマ「私の名前はキム・サムスン」のワンシーンが思い浮かびました。幼心でフレンチレストランを経営するヒョンビンが本当に素敵だと思い、料理留学を決心しました。「ドラマの中のヒョンビンのようにレストランを経営するには、私も料理ができないとだめなんだ」と思いながら(笑)。

父が見せてくれた新聞の1ページから、料理の夢を抱いて留学生活を始める!

数多くの国の中で「日本」での料理留学を決心され、日本の料理学校の中で「服部」を選択された理由は何でしょうか?

料理留学を決心した後、父がどの国に留学したいのか聞いてきた時を思い出します。少し恥ずかしいですが、正直英語に自信がありませんでした(笑)。だからといって日本語ができるわけでもありませんでしたが、楽しく勉強できそうな言語でもありましたし、日本は世界的にも料理が優れた国なので日本留学を選びました。学校の場合は、韓国でも服部がいいという話をたくさん聞いたり、体験入学にも4回ほど参加してみましたが、4回とも満足したために悩む理由がありませんでした。体験入学で服部 幸應校長先生の講演をはじめ、留学生の先輩たちの話を直接聞いて、立派な施設とカリキュラムを直接見てみると、料理に対する情熱がさらに大きくなりました。ここだと「料理の勉強をもっと楽しくできそう」と感じ服部を選びました。

調理ハイテクニカル経営学科は1年次に多様な調理分野を学び、2年次に希望する分野を選択してより深く学習をすると聞きました。当時どの分野を選択されたのか、その分野を選択された理由も気になります。

実は私は入学を決心した時から「洋食を学びたい」という考えが大きかったです。ドラマの中のヒョンビンがフレンチレストランを経営していたのもあり(笑)。1年生の時に和食、中華、洋食、製菓・製パンなど多様な分野の授業を通して学んでみたら「やはり洋食を専攻しなければ」と思い、2年次課程で洋食を選択しました。当時、私が尊敬していた担任の先生が洋食担当でもありましたしね。学校のカリキュラムの中でより深く学習ができる「マスターコース」という授業があります。洋食を専門にするにはワインを知らなければと思い、ワインマスターコースの授業を受けた記憶があります。その当時、ワインが「大人のお酒」とだけ思っていた私が、ワインと親しくなれた良い授業でした。

料理を勉強する留学生にとって最高で最善の選択、服部栄養専門学校。

服部在学当時、一番印象に残った授業や思い出がありましたらお話いただきたいです。

全ての授業が料理の基礎からスタートし、料理人の基本も一つ一つきちんと学べる授業だったので、卒業してから時が経った今でも全ての授業が印象深く残っています。思い出としては、担任の先生とのエピソードが浮かびます。当時、私の担任の先生は日本の有名な料理番組「SMAPxSMAP」でSMAPメンバーの料理を手伝うシェフとして出演されていました。その時、番組内で韓国料理を作る回になると、先生が私に韓国料理のレシピを聞いてくださったのを覚えています。ただの学生である私が、韓国人として知っている中で最高のレシピを教えたのですが、有名なシェフである教授が日本の大人気テレビ番組に出演して、私が教えたレシピを活用して作った料理を披露されているのを見ると、本当に不思議でとても気分が良かったという思い出があります。

理事が直接作った料理がお客様の食卓に上がり、特別な一食になるまでの全ての過程を共にする上で、服部の教えが役に立ったと感じる瞬間はありますか?

料理人としての基本の心得、料理のスキルだけでなく公衆衛生学、食品栄養学など本当に基本的な概念をディテールに学んだことが現在、衛生的かつ健康的な製品を作って販売するのに大きく役立っています。その理論を学んだ当時は、韓国語で聞いても難しくて見慣れない用語を現地の学生たちと同じ日本語専門の書籍で勉強しなければならなかったので本当に難しくて大変でしたが、そのように努力しながら勉強した瞬間が今の私の大きな財産になっているようです。

料理の夢を抱く学生に服部進学を推薦する時、服部ならではの最大の魅力は何でしょうか?

料理を学ぶために学校を悩んでいるなら、服部が最高で最善の選択ではないかと思います。学費は安くないですが、それだけ学生たちが実習に活用する食材にも惜しみなく、また調理施設も快適な学校であるため、料理学校として本当に立派なところだと思います。一生のうちに会えるのかと思う世界的なシェフに料理を学びながら質問も自由にでき、その方々が私の実習料理を直接指導したりもする経験をどこでできるでしょうか(笑)。日本の食文化関連法を作った校長先生をはじめ、著名なスターシェフの先生たちに日本の中心、東京できめ細かなカリキュラムで料理を教えてもらえるというのが服部の最大の魅力だと思います。

創業から3年半が経ちましたが、これからの夢や目標がありましたら教えてください!

毎回オフライン売り場やフランチャイズについて悩みながら、様々な研究を続けています。1日に1箱だけしか売れなかった日もあった創業初期を経て、毎日大量の注文が入ってくるこの頃、大きな夢や目標よりかは今のように着実に成長していくのが素朴な目標です。3年半という時間が長いといえば長いですが、私はこれからが始まりだと思っています。私たちが目指す価値と努力を知ってくださるお客様のために、何にも替えられない会社の家族と共に、「ロビンソン・クルーソーの夕食」が健康な手作りミールキット会社として、強固に位置づけられるようしっかり育てていくつもりです!

料理の夢を育む学校、服部の教えを刻み、着実に成長していく。

最後に、料理に対する夢を抱いて服部進学を希望する後輩たちに一言お願いします。

料理人になると決めたら、東京の服部に進学することを強くお薦めします。他にも良い料理学校はありますが、世界的に見てフランスよりもミシュランを多く得た国である料理の先進国、日本で勉強をした方が良いのではないかと思います。洋食だけでなく、全般的な料理自体のクオリティや料理に対する認識も格別です。皆さんのような料理の夢を見る人たちよりも、自身がもっと早く料理の夢を叶えたいのなら、躊躇なく服部を選択してください。後悔しないと自信を持って言えます。

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