卒業生の声　劉 漾さん

調理師になりたいと思ったのはなぜ？いつ頃から？

大学4年で就職活動をする時点で、このまま普通の会社に入社して後悔しないだろうかと考えました。昔から食べることが好き、食べたいものを作るのが好き。アルバイトでも調理に携わり、みんなに「おいしい」と言ってもらえることに喜びを感じていました。本当にやりたいことって何だろう？と考えたとき、料理のことが頭から離れなかったんですよね。大学まで行かせてもらった親には大変申し訳なかったのですが、料理を本格的に勉強したいと訴えて、大学卒業後に専門学校へ通うことにしました。

HATTORIを選んだ理由は？

調理技術や知名度の高さもありますが、食のビジネスで必要な「経営」を学べる学科があることが魅力でした。料理を作るだけでなくサービス全般を学びたいと思っていた自分にぴったりな学校だなと。学園祭にも感動しましたね。活気とクオリティがすごくて圧倒されました。作る、提供する、経営する、食のトータルを専門的に学べる学校として、HATTORIは群を抜いていました。

HATTORIで印象に残っている授業や思い出は？

HATTORIの「接客・サービス・マナー」の授業がとても印象深く有意義でした。学園祭では2年間とも模擬店のサービスを担当しました。普段行っている調理ではなく、ゲストに気持ちよく過ごしてもらえるよう「サービス側」として参加し授業の知識を試せる貴重な体験でした。

そのとき習得した知識は、今でも店舗全体のオペレーションを考える上で大変役に立っています。接客サービスのノウハウを教えてくださった先生（森島先生）には、卒業後社会人になってからも連絡をしてアドバイスをいただいたりすることもあり、今も大変お世話になっています（笑）

就職先にオリエンタルランドを志望した理由を教えてください。

自分が成長できる環境だと感じました。オリエンタルランドには、カリナリーアカデミーという研修制度があり、そこで専門学校のように調理技術を身につけ、向上させることができます。しっかりとした育成制度があるからこそ、多種多様な料理を小さなお子様からご年配の方まで多くのゲストに万人に提供することができているんですよね。その規模と仕組みに、素直にすごいと感動しました。

多忙な飲食業界において、休日がしっかり取れることもポイントでした。長い将来を考えたとき、健康に働き続けられることは重要です。仕事とプライベート、どちらも充実させながら成長できる会社に就職できて満足しています。

就職活動の際には、HATTORIからオリエンタルランドへ就職した先輩から面接時のポイントや体験談など具体的なお話が聞けて、とても参考になりました。

現在の仕事内容は？また、仕事の難しさ、楽しさ、やりがいはどんなことですか？

2020年4月からスーシェフとしてキッチンの時間帯責任者を担っています。主な業務は、食材発注の調整、仕込み業務や調理業務も行いつつ、メニュー開発やオペレーションの構築、キャストの育成など。主店舗のほか、ベーカリーとアイスクリームを扱う店舗も管理しており、幅広く人、物、お金に関わる立場。まさに服部での食ビジネスに関する総合的な知識が生かされる職場ですね。人に何かを教えることが多いので、自分の技術や知識の引き出しをできる限り増やし、後輩や部下に対してその人それぞれに合った指導ができるような上司になることが現在の目標です。

料理の業務として面白いのはやはりメニュー開発です。研修中も新規メニューに意見を伝えられますが、スーシェフになると開発のすべてに関わるのでやりがいがあります。その時期のテーマに沿ってアイデアを出し、販売価格におさまるように詳細を決め、提供できる体制を整えていきます。発売時期、東京ディズニーリゾート ®のブログやさまざまなメディアに掲載されるときは、成果が目に見える形になって世に出ることが嬉しいですね。

HATTORIで学んで良かったと思うことは？

サービスの授業は本当に自分の糧になりましたし、今の自信の源ですね。メニューを考えるときでも、提供しやすい、見せやすいといった、サービス側からの視点を持てるということが大きいです。長くサービスに携わっている人でも、その部分をちゃんと学んだ人は少なく、サービス一つひとつの根拠や方法を説明すると驚かれることもしばしば。本当に服部専門学校で学べて良かったと思っています。

これから食の世界に羽ばたく学生に向けてひとこと。

これから食のプロフェッショナルになる皆さんは、調理技術や食に関する知識をたくさん習得すると思いますが、食の世界に限らず外の世界にも広く目を向けることを忘れないでください。調理の仕事をしていると視野が狭くなりがちですが、私もいつもアンテナを張っていろんな興味をもって取り組むよう心がけています。

そして何より自分の「好き」を仕事にすることが大事です。楽しんで取り組める仕事と環境に出会えるよう、応援しています。