卒業生の声 ホ・カンキョウさん

Graduate's Voice

中国で創作料理のレストラン開業。料理の基本を徹底的に学んだ2年間が夢を実現させてくれました。

創作料理・弥生
ホ・カンキョウさん

調理テクニカル経営学科/2021年卒業

ホ・カンキョウさん

料理人を目指したきっかけはいつ頃ですか?専門学校に通うことに決めた経緯は?

10代のころから料理が好きでした。いろんな国の料理に興味があり、いつもネットで調べて動画をよく見ていました。しかし日本に来たのは料理を学ぶためではなく、法律を学ぶためでした。高校卒業後は日本の語学学校を経て法政大学へ進学。大学で法律や貿易を学んでいたのですが、その間にも料理への興味はずっとあって、やっぱりちゃんと学びたい、シェフになりたいという思いが捨てきれずにいました。そして大学卒業後、法律関係に就職するのはやめて、調理の専門学校へ通うことを決意しました。

数ある専門学校の中から服部を選んだ理由は何ですか?

中国ではWeb動画といえばWeChatが一般的で、料理について調べると服部に関する記事や動画がよく表示されます。服部栄養専門学校は、当時のWebサイトで世界の調理師学校ランキング6位にも入っていて、中国で料理を勉強したい若者には有名な学校なんですよ。私も高校時代に「料理の鉄人」で服部のことを知り、そのころから憧れでした。中国にも調理専門学校はありますが、教えるのは中国料理だけなんですよね。フランス料理や日本料理など、中華以外の料理を専門的に教えてくれる学校はありません。服部学園への入学を検討していたころ、オープンキャンパスに参加してローストビーフを作る体験をさせてもらって、こんなすごい技術を教えてもらえるんだとわくわくしました。ここなら本格的にあらゆるジャンルの基本を教えてもらえる!と確信しました。そのときの感動は今もはっきりと覚えています。

服部での学びで印象的だったことは?

うまくできないことが多くて、成績はあまり良い方ではなかったですが、2年間とても楽しかったです!鯵の三枚おろしには苦労しましたね、テストでなかなか合格できなくて(笑)。私は西洋料理を専攻しましたが、日本料理の知識を深めるために日本料理のマスターコースも受講しました。出来上がった料理が本当に美味しくて、びっくりしました。服部には個性豊かないろんな先生がいらっしゃいます。やさしい先生、厳しい先生、ユニークな先生。共通しているのは、皆さん本当に丁寧で熱心だということ。学生に真剣に向き合って徹底的に「料理の基本」を教えてくれます。基本を身につけたからこそ、それをアレンジして創作することができる。服部での2年間の学びがなければ今の自分はありません。毎日大好きな料理について新しいことを覚えることができて、本当に幸せでした。

お店の開業までの道のりを教えてください。

服部に入学する前から、いずれ中国に帰ってお店を開くことを夢に思い描いていました。服部で中国出身の同級生(アン コウケン)と親しくなり、一緒に開業しようと具体的に計画を進め、その目標に向かって進んできました。卒業後は日本のフランス創作料理店に就職し、現場を2年半経験してから帰国。中国に帰り、当初の計画通り服部同級生と故郷にお店を開業しました。友人は服部で日本料理専攻、私は西洋料理専攻です。お互いの知識と技術を合わせて、フランス料理と日本料理を合わせた創作料理のお店をオープンしました。現在開店から2ヶ月たったところですが、珍しいコンセプトの店に多くのお客さんが訪れてくださり、おかげさまで忙しい毎日です。ランチはいつも満席です!

お店の運営で大変なことはありますか?

上海や広州など大都市にはさまざまなジャンルのお店がありますが、この雲南省にフランス料理のお店はなかったのですぐに話題になりました。フランス料理に和食のテイストを合わせたオリジナルのメニューは、皆さん初めて食べる味だと驚いて喜んでくださいます。ただ、フランス料理はこの地域の人たちには馴染みがなく、食べ慣れない食材に抵抗があることもあります。その場合は、地元の調味料などを使って中国の人の口に合うようにアレンジを工夫して提供するようにしています。

これからの課題、計画や目標などをお聞かせください。

もちろんミシュランの星をとることです。雲南省に「おすすめ」として知られる有名なお店はいくつかありますが、やはり世界的に認められた証(星)をとりたいですね。今7人のメンバーでお店をやっています。シェフは3人。日本で学んだ私と友人のアン コウケンさん、それからフランスで修行したシェフ、みんな20代です。みんなで力を合わせ、星をとることを目標にがんばっています。

これから料理を志す留学生に対してメッセージをお願いします。

料理の仕事は大変です。心も体もつらくなるときもありますが、熱意を持って自信をもって美味しい料理を作り人々に喜んでもらえるやりがいは、他には変えられない素晴らしさがあります。もし服部に出会えていなければ、多分私は弁護士など法律関係の職業に就いていたでしょう。今の私がこのように楽しくやりがいを感じる充実した毎日を過ごせているのは、服部のおかげ。本物の料理の知識と技術を教えてくれた服部に心から感謝しています。将来シェフになりたい方、飲食業の経営を考えている方に、料理の基本をやさしく厳しく教えてくれる服部はこれ以上ない最高な学校だと、自信を持っておすすめします!

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