卒業生の声 林ノ内 勇樹さん

Graduate's Voice

修行期間に身についた精神は
一生の財産。

常磐鮨
三代目
林ノ内 勇樹さん

調理師本科卒業(2000年3月)

林ノ内 勇樹さん

1980年、東京生まれ。2000年、服部栄養専門学校調理師本科(昼)を卒業。和食料理店を経て、「鮨 水谷」で7年間修業し、2015年に「常磐鮨」に入る。2017年に全面改装してリニューアルオープン。三代目として腕を振るう。

志を共にする仲間と熱血指導。将来の自分に繋がる芯が育てられました。

服部学園に入学したのは今から約20年前。高校卒業してすぐの入学でしたが、まわりを見回すと脱サラで料理を学びにきている人や食品関係企業の社員など、自分よりもずっと年上の人が多くて最初は驚きました。十代の自分には見えていなかった新しい知識や経験が刺激的で楽しい毎日でした。いろいろな年代や経歴の同級生、でも向かっている方向や抱いている夢は同じ。指導する先生は、そんな学生の目線に降りて指導してくれる熱血タイプ。その環境に身を置くことで、否応なく「自分は料理の世界でやっていくんだ」という意志が強く固まりました。

入学前、一人でフリーターしながら資格をとるつもりでいたのですが、服部学園に入っていなければその覚悟は決まっていなかったかもしれません。専門学校は確実に技術を身につけることはもちろんですが、モチベーションや気持ちの部分で大きな役割があると思います。

社会に出てからが本当の学びの場です。

卒業後は和食店に5年、寿司店に7年、お世話になりました。それぞれ私にとっては欠かせない学びの場で、特に寿司修行期間に身についた精神は一生の財産とも言えるもの。「カウンターの中に立ったら常に人に見られてると思え」という師匠の教えを徹底的に叩き込まれ、服装はもちろん、動作のひとつひとつ、「きれいに仕事をすること」を身につけました。これは自分の店を持つようになった今も大切にしている信念です。

一人前の寿司職人になるためには、人によって捉え方が違うでしょうけど、私は最低10年は必要だと思っています。技術向上だけではなく、仕事に対する心構えやお客様に対する誠意といった人間性を養うためには時間がかかるからです。ただ、職場によって相性というのもあります。一箇所でうまくいかなくても他の場所でしっくりいくこともあるので、簡単にあきらめず焦らず一歩ずつ前へ進むことが、結果的に大きな成果をもたらすのではないでしょうか。

関連情報

常盤鮨

横浜関内馬車道で60年の歴史のある江戸前寿司のお店。代々引き継ぐ伝統の江戸前鮨を楽しめます。

http://www.tokiwasushi.com/index.html

常盤鮨 常盤鮨のにぎり

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