卒業生の声 丸山 祥代さん
Graduate's Voice
ヒット商品の開発を担当
制限があるからこそ「やり甲斐」がある!
株式会社プロントコーポレーション
事業推進本部 商品開発部 副部長
丸山 祥代さん
調理師科夜間部卒業
出版業界で食関連の本を担当する仕事に携わる中、「食品の商品開発をしたい!」という夢を叶えるため服部学園の夜間部入学。卒業後、株式会社プロントコーポレーションに中途採用枠にて入社。念願の「商品開発」に従事し、お客様に喜ばれ利益を生む「ヒットする商品」を生み出している。
夢を叶えるため、働きながら調理師科夜間部に入学
プロントコーポレーションが展開する、カフェや夜業態の商品を開発しています。現在はマネージャーとして関連部署をまとめる立場ですが、ここに至る最初の一歩は服部栄養専門学校でした。
社会人として最初の就職は出版業界。元々「食」に興味があり、食関連の本に携わる仕事をしていました。飲食業界での営業も経験しましたが、食品の商品開発をしたい気持ちが抑えきれず、仕事をしながら調理師免許が取得できる専門学校に通うことを決心。設備が充実していて就業後に無理なく通える調理師科夜間部に入学を決めました。1年半のカリキュラムは本当に充実していて、食に関する幅広い知識と技術をたくさん学ぶことができました。また、年齢・経歴の異なる仲間との学びの時間は楽しく、励みになりました。
卒業後は、商品開発の募集をしていたプロントコーポレーションに就職しました。一般的に中途採用の枠は経験者優遇で、実務経験のない私には厳しい状況だったのですが、働きながら夜間部に通い続けた行動力や熱量が評価につながったようです。
商品開発は、お客様に喜ばれ、利益を生む「ヒットする商品」を考えるしごと。
いままでで印象的な商品開発は、築地本願寺内カフェの「18品の朝ごはん」です。開発には付き物の様々な問題をひとつずつ丁寧に解決しながら半年かけました。ご近所を大事にされている築地本願寺様と築地市場外のお店を一緒に巡り、地元の食材を取り入れたメニューを考案しました。季節ごとに1品だけメニューを変えながら、リリース以来、大変好評をいたただいています。
美味しいメニューを作り出すことも大切ですが、開発の仕事は、どうすれば新商品がビジネスになるかを考えることも重要です。お客様が喜び、私たち提供する側にもその対価が入り、さらにもっと多くのお客様のもとへお届けする。アイデア、味、調理方法、コスト、すべて綿密に計算し、利益を持続できる形にするのが商品開発の役割です。全国店舗にリリースされる商品の場合は、それだけ多くの人にご購入いただいており、厳しい批判も覚悟の上です。その分狙い通りヒットしたときは最高の喜びがあります。大変なこともたくさんありますが、やり甲斐を糧に食の仕掛け人としてビジネスの視点で挑戦してみたい人に合った仕事だと思います。